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活動報告

2009年10月 のアーカイブ

2009年10月29日(木)

[ 活動報告 ]

10月29日。

 今回の視察の最後を締めくくり、我々一行は前日にいろいろと天文館についてヒアリングさせて頂いたことを実際に見聞すべく、鹿児島市中心市街地を歩いてみました。 以下にそのスナップを掲載します。

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 上は鹿児島県最大級の百貨店「山形屋」古風な作りが印象的です。下は撤退した西武のビルです。現在は空きビルとなりシートが掛かっていました。。。寂しい風景です。このビルについても山形屋さんが購入されたとのこと。早く営業開始となりにぎわいを取り戻してほしいものです。

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下の二枚の写真は天文館地区にある掲示板。We Love 天文館活動の一つとして、イベント情報などが見れる携帯電話用QRコードも掲載されていてまちなか散策が楽しそうです。

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 下の2枚の写真は、鹿児島の路面電車。どこまで乗っても160円です。我々も乗車したのですが、老人の方々にはICカードも市から発行されているようで、みなさん慣れた手つきでそのカードをリーダーにかざしていらっしゃいました。鹿児島交通局の路面電車の特徴は何と言っても軌道敷内にあるきれいに整備された芝生。この日も秋晴れの天気の中、緑が映えていました。

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コメント [0]  トラックバック [0] 投稿者 : 宮本 俊
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2009年10月28日(水)

[ 活動報告 ]

10月28日。

鹿児島に移動した我々の次の訪問地は鹿児島県庁。企画部交通政策課長の中堂薗参事、企画部企画課の小村主幹にお話を伺い、新幹線の平成16年、新八代~鹿児島中央の開通で何が変わったか、そして平成23年春に予定されている新八代~博多の開通による博多~鹿児島中央の全線開業で何が期待できるかについてのお話を伺いました。お話の概要を下に記述します。。。

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写真右:リレー特急つばめ(博多~新八代) 左:九州新幹線つばめ(新八代~鹿児島中央)

<新幹線開業によるJR利用客の推移>
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初年度、利用客は2倍以上(228%)の増加を見せ、その後安定的に推移している。平成20年3月の調査では、利用客のうち県内在住者が52.1%、県外在住者が47.9%と県内利用者が県外利用者を上回った。県では通学・通勤・塾・遊び・買い物などで県内を行き来する動きが定着したためと見ているそうです。

<所要時間の比較>
 鹿児島中央駅~博多までの所要時間は開業前で3時間50分、H16年の部分開業により2時間10分となり1時間40分の短縮となった。平成23年の全線開通となれば所要時間は1時間20分となり開業前に比べ2時間30分の短縮となる。現在、国へ要望中の「新幹線さくら」による九州新幹線の関西への乗り入れ(新大阪)が実現すれば新大阪まで概ね4時間前後となり、十分利用価値のあるものとなるというお話でした。

<地価の動向>
 県が発表した平成20年地価調査結果によると、経済の停滞を反映し県内全般としては地価は下落が続いているものの、鹿児島中央駅周辺の地価においては住宅地、商業地とも平成17年くらいから下げ止まりがみられ、その後上昇、横ばいが続いている。

<商業施設の推移>
 現在はリーマンショックに起因する景気後退から計画を延期しているものの、鹿児島最大級のデパート山形屋は増床を発表、平成20年1月より工事に着手している。またJR九州は鹿児島中央駅ビルの増築を計画、平成22年春のオープンを予定している。大型商業施設の進出も見られ、鹿児島市内において1万㎡以上の施設で、平成18年に2施設(フレスポジャングルパーク、スクエアモール宇宿)、平成19年に2施設(イオン鹿児島ショッピングセンター、オプシアミスミ)が開業した。

<経済効果に関するリポート>
 鹿児島銀行グループのシンクタンク、鹿児島地域経済研究所が平成17年3月に発表した新幹線開業後1年間を調査した経済効果に関するリポートによると、入込数の増加が43万4千人、反対に県外へ出た人の数を23万人と推定した。それぞれの消費による直接的な経済効果はそれぞれ96億円と▲48億4千万円となる。入込数増加による消費増加額96億円については第一次、第二次的な経済波及効果があるため総合計は165億7千万円となる。こられを差し引きすると165.7憶-48.4憶=117.3億円の経済効果があったであろうとの結論を出している。

 鹿児島県では、平成23年の全線開通に向けてそのメリットを加速させるため、また、駅周辺のみならず、県内全土にその波及効果をもたらすため、平成19年6月に県内の関係機関・団体で構成する「新幹線効果活用プラン推進会議」を設置し、「増やす」「広げる」「生かす」の基本的視点に留意して「観光・交通」「産業」「まちづくり・イベント」の3つの分野で取り組むべき具体的施策について検討するとともに、県内7つの地域推進会議において地域における取り組むべき方策について検討、これらをまとめた形で、平成20年3月に「新幹線効果活用プラン」を策定したそうです。現在はこのプランに基づき施策を実行、新幹線メリットの拡大に尽力されているとのことでした。

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 並行在来線の動向も気になるところ。。。。 同地域では3セクでの運営となった「肥薩おれんじ鉄道」が対象となるわけですが、新幹線開業の平成16年以降、赤字が続き、平成20年では減価償却前の損益で約1億6千万の赤字となっており、同年9月からは鹿児島県が公的支援(約5,600万円)を開始している。このような状況下、同社では、○定期外利用者35万人の維持○償却前営業損益の均衡   の二つを経営目標にあげ「肥薩おれんじ鉄道中期経営改善計画」を策定、実施している。その具体策は
○沿線住民のマイレール化推進
○営業体制の強化
○利便性の向上のためのダイヤ見直し
○企画切符・イベント列車の充実
○広告収入の積極営業                                       などです。

 今回、いろいろとお話を伺って感じたことは、もちろん、鹿児島が終着駅でありそのメリットは存在するとしても、経済波及効果や人の行き来による文化交流など新幹線がもたらすメリットは大きなものがあると改めて感じた次第です。もちろん、並行在来線についてはデメリットが否めないところですが総合的な判断でプラスかマイナスかの議論をすべきであると考えました。新幹線のメリットについてはまだまだ福井県民がすべて理解しているという状況ではありません。やはり、無駄の根源公共工事というイメージで新幹線の県内延伸に否定的な方もいらっしゃるのではないかとも考えています。想定されるメリット、デメリットをすべての県民の方々が理解し、その上での必要/不必要の議論が重要であるとの結論となりました。

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2009年10月28日(水)

[ 活動報告 ]

10月28日 午後4時。

 県庁を後にした我々一行は、鹿児島市の中心市街地でその活性化のためにがんばっていらっしゃる「We Love 天文館協議会」(以下同協議会)の会長、有馬氏と専務理事の牧野氏にお会いするため約束の鹿児島市商工会議所に向かいました。

 天文館とは鹿児島市の中心市街地内368haの内の1地区、約50haの呼称です。同協議会が設立される前は、各団体や通り会(通りごとにある商店街組合)が個々に活動しており、地区としての統一されたビジョンも存在しなかった。資金・人材的にも不足していて、大きなイベントを企画することもままならなかったということです。
 こういった問題点の克服のために設立されたのが同協議会であり、2007年5月に準備会がスタートし同年6月には設立というスピーディーな動きにより活動が開始されました。

 有馬会長の「郊外の大型店と競合し、反目する時代は終わった。本当に消費者視線に立ち地元商店街の役割はという原点に立ち戻り活動していくべきである。その活動の中から大型郊外店との役割分担から連携も生まれてくる。イオンさんとも現在多くコミュニケーションを取っている。」また、「市民から見れば郊外での大型モールの進出に反対し、避難することは中心市街地商店のエゴにしか見えない。」という言葉は印象的でした。

 約1000人の商店主を集め、一斉清掃を行ったり、雅楽や薩摩琵琶の演奏による夜神楽を開催し、5000人の聴衆を魅了したり、健康バランス弁当を企画したりと年に70~100のイベントを実施しているとのこと。地区の一角にホールとしても利用できるシネマコンプレックス(複合映画館)の建設し、We Love 天文館活動の拠点とすることも計画中であり、アグレッシブな活動の一端が理解できました。

 幕末の偉人の多い鹿児島のことであうから、こういった偉人を前面に押し出す形でのイベントの計画はないかという私の質問には「商店街はあくまで地元住民のためのもの、環境客を当て込むようなイベントにそう興味はない」とあくまでも地元志向でいくという姿勢が心地よかったです。

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