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活動報告

2010年7月15日(木)

[ 活動報告 ]

7月15日。

この日も自治体総合フェアを訪れました。

この日のメインは「地域主権への戦略 ~自分たちのまちは自分たちでつくる~」というテーマで行われた大阪府池田市長 倉田薫氏によるものでした。

セミナーのテーマは池田市で現在進められている地域自治組織(11小学校区にそれそれ配置)の設定とその活動に関するものです。

要旨をまとめると。。。

○財政難を背景に財源に限りがあるという環境の下、地方分権が叫ばれる中、職員、議員そして市民の意識改革が重要なのは明らかであった。中でも市民の意識改革は自分たちのまちを自分たちで作るという意味で最も重要ながら立ち遅れている分野であった。これらを背景に平成18年4月に「みんなでつくるまちの基本条例」を制定、国から地方自治体への権限移譲だけでなく、「地域コミュニティーを核とした市民の主体的なまちづくり」を推し進める必要性を強く認識した。
○それぞれの地域自治組織に予算編成要望権を与え地域における特徴に合わせた予算執行を行う試みが平成20年4月より実施された。金額的には市民税70億円の1%の7000万円を充当、1地区あたり600~700万円の要望ができるようになった。当初、地域自治組織を組織することに否定的な地域もあったが、予算編成要望の枠の次年度への繰り延べを当年度の1/2とすることにより全地域足並みを揃えての組織化が行えた。
○具体的な地域自治組織からの要望としては街路灯強化事業、安全パトロール実施事業(池田市はサカキバラ事件が起こった場所)、3on3のバスケットボールコートの新設などあり、平成22年度には90件の提案(予算要望)案件が寄せられ55件が実施された。特徴的なのは公園における手洗い整備事業がある。新興団地に近い公園で公園デビューする幼児が多いということで地域要望にてトイレの設置を行った。この事業は公園の規模からいっても通常の市行政の上ではその整備にかかる可能性は低い案件であったが地域の要望により実現したケースである。
○将来的には現在7000万円の予算枠を1億円にまで拡大。地域における要望に応じた予算配分を目指している。

<所感>
池田市においてすすめられる地域自治組織は我が越前市において「自治振興会」という形で進められている地域自治と同じものと言えよう。課題的には地域の夏祭りでのソフト事業に関する予算など消えてしまうものに対しての予算要望があっても、議会としてはその予算案に対して地域要望であるだけに否決することもできずチェック機能が甘くなるのではという懸念も出てくる。
 越前市もそうであるが、自治振興組織については市行政が事業を下請けに出しているとか、行政の怠慢であるという批判が出てくるのも事実であり、前述の「自分たちのまちは自分でつくる」という認識を広く地域の方々が持っていただく啓発が重要となろう。また、自治振興組織に参加する人にも偏りがあるのも事実で若い方々、女性の方々が積極的な関与をしていただくことも重要となろう。

セミナー終了後、いくつかの展示ブースを訪れいろいろとお話を聞きました。以下にその興味深かったブースの概要を書きます。

<株式会社ハイアテック>
teppoutai_karasuゴミ置き場のカラスによる害をなくすために開発されたカラス撃退機「カラス鉄砲隊」の販売会社です。別にカラスを鉄砲で撃って撃退するというのではなく、カラスは頭のいい動物でそれぞれ個体同氏がコミュニケーションを取るそうです。そこでこの機械ではカラスの「ここはあぶない、逃げろ!」という鳴き声を録音、センサーにてカラスが近付いたのを察知、この鳴き声を流すことによりカラスが寄り付かなくなるというものです。
 ある意味疑心暗鬼で話を伺ったのですが(^^;、カラス研究の学者が開発したということで効果はあるそうです。
 頭のいいカラスはその鳴き声が本物ではないということを学習してしまうのではないか?と質問してみたのですが、この鳴き声には100パターン以上あり、流す鳴き声を随時変えることにより効果は永続するとのことでした。。。  ほんとかなぁ^^;

<株式会社 健康管理推進協会>
aa地震、大雨などの被災、避難時に体育館などで数日を過ごすことがあるが、この場合に問題となるのは個人のプライバシーの問題、この会社は約2.5m×2.5mで組み立て式の間仕切りができる「緊急個室くん」の販売を行う会社です。確かに被災者の方々からすれば需要はあると思いますが、一部屋用のAタイプで一式147,000円はちょっと高いかなぁ。。。と

<ネクストウエア株式会社>
不景気を背景に福井県でも問題になっている税金やお子さんの保育料など公費の滞納に対処するため、これらをデータベース化し一括管理をするシステム「CARATS」を開発、販売する企業です。滞納者の管理は件数が多く、その対応が個別になるため人的資源が多くかかってしまう分野です。これらのシステムにより管理業務が容易に行えるのであれば、その余力を現場での回収に充てられるわけでありそのメリットは大きいかなという印象を持ちました。

コメント [0]  トラックバック [0] 投稿者 : 宮本 俊
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