[ 活動報告 ]
7月16日
朝、台北での視察を終えた我々は、国際港である高雄港のある高雄市に赴くため、新幹線(台湾高速鉄道)に乗車すべく台北駅に向かいました。
台湾高速鉄道は台北市・南港駅から高雄市・高雄駅までの345kmを最高速度300km/h、所要時間96分で結んでいます。同区間は、最速の在来線特急自強号でも所要時間3時間59分を要していた(2007年1月開業当時)そうです。総事業費は4,806億台湾ドル(約1兆8千億円)。日本として新幹線の車両技術を輸出・現地導入した初めての事例だということでした。日本の技術が導入されていることから日本のみならず台湾においても「台湾新幹線」と呼ばれているそうです。
(写真右:台北(南港)から高雄へのチケット 左:駅舎内にて)
高雄市に降り立った我々は、バスにて40分ほど揺られた後、高雄市交通部高雄港務局を訪問しました。広報課の李麗玲氏から同港の概要と現在進行中の計画、そしてその後の展望についてのプレゼンテーションを受けました。同港のコンテナ取扱量は2008年末で約1000万TEU(TEU=Twenty-foot Equivalent Unit:20フィート同等換算での単位という意味で20フィートコンテナ換算での荷物の取扱量の単位)で現在計画中の第6コンテナターミナルが整備されると2割増の約1200万TEUを取り扱う港となるとのことでした。平成20年の福井県敦賀港の取扱高が約5600TEUですので、比較にならないほど大きな港であることが理解された反面、敦賀港のポートセールスについても生半可な努力では為し得ないと気を引き締めせざるを得ない印象を受けました。
李氏より港の概要をお聞きした後、我々は港務局が用意して下さった小型船に乗り、湾内海上から高雄港を視察することになりました。高雄港は軍港、漁港、貨物港が混在する港であり、コンテナ船については6000TEU~8000TEUクラスの大型船が荷役を受けていました。
(写真上段左:事務所でのプレゼンテーション 上段右:港務局の前にて 中段左:李さんによる船内での説明 中段右:船内での様子 下段左:8000TEUクラスのコンテナ船 下段右:立ち並ぶガントリークレーン)
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