[ Diary ]
5月5日。
越前市味真野苑において「越前曲水の宴」が開催されました。
曲水の宴とは水の流れのある庭園などでその流れに沿って宴者が座り、流れてくる盃が自分の前を通り過ぎる前に書をしたためたり、漢詩や短歌などを詠み、できなければ罰として盃のお酒を飲むという古代の遊興行事です。
353年3月3日、中国の書聖と称される王義之が蘭亭において曲水の宴を催し、その時に作られた詩集の序文の草稿が蘭亭序だそうです。王義之はこの時、酔っ払っていたそうで、後に何度もその草稿を清書しようと試みたそうですが、草稿以上の出来栄えにはならなかったということです。心のままにしたためた書の出来栄えに勝るものはなかったようです。 この逸話にちなみ、今回のこの宴を主催した団体は「越前蘭亭の会」と名付けられています。
当日は「風」がテーマとなり、各宴者の方は十二単衣などの衣装を身にまとい、優雅にそしてきらびやかに漢詩や短歌を作られ、古代のロマンを感じるひと時となりました。
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